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(使い方)

Q:いつ使うのが効果的ですか?

A:朝晩の歯磨き後1日2回が理想的です。

起床直後の唾液分泌促進効果や就寝中の歯ぎしり予防のため、起床直後の歯磨き時、就寝前の歯磨き時に使用することをおすすめします。また、お風呂に入っている時もおすすめです。ご自身の生活の中で無理のない時間帯にすることで習慣化につながります。

 

Q:使用後に痛みがあります

A:いろいろな原因が考えられます。

・唾液分泌量が少ない → この場合、専用のジェル(SOジェル)の併用をおすすめします。

・力が強すぎる → 痛いほど力が入ると、交感神経優位の状態になり、かえって筋肉が固くなってしまいます。気持ちの良い程度の力加減の方が効果があります。

・圧をかける方向が間違っている → 歯肉側に圧をかけるのではなく、頬側に圧をかける感覚です。歯肉に強い圧がかかると痛みを伴うことがあります。

 

Q:交換時期は?

A:3か月程度

エラストマという材質を使っております。毎日使用で3か月ほどで、少し柔らかくなります。3か月ごとの交換をお勧めします。また、美容効果を大きく期待したい場合には1か月程度での交換をおすすめしています。

 

Q:どれくらいの時間するのが良いですか?

A:1回のエクササイズで1分程度

表情筋、咀嚼筋、舌へのエクササイズにかかる時間は、1分程度です。

 

Q:ボトックスによる美容処置を受けています。使用しても大丈夫でしょうか?

A:処置を受けてから 3~6か月程度期間をあけてください。

ボトックスとストレッチオーラル使用についての検証はしておりません。ストレッチオーラルは医療器具ではないのですが、筋肉へ圧をかけますので、3~6か月程度期間をあけた方が安心です。詳しくは施術された医師と相談して、指示を受けてください。 

 

Q:なぜ、外側(顔側)を押さえるのですか?

A:皮膚は伸びるから、押さえておかないと圧がかかりません

顔はほとんど筋肉でできています。普通の骨格筋は、骨で始まり骨で終わります。しかし、顔の筋肉の特徴は、骨で始まり皮膚で終わる(皮筋)です。つまり、片一方が皮膚についているため、押さえておかないと伸びてしまい、うまく圧がかかりません。

 

Q:なぜ内→外に動かすのですか?

A:より血行不良を改善するためです

静脈やリンパは正中(真ん中)から外に向かって流れている場合が多いです。逆流防止弁がついているので、外から内では逆効果であると主張される先生もいます。逆流防止弁については諸説あるようですが、経験上内→外に動かした方が、口内ボリュームが広がる感じが顕著であるため、協会では内→外に動かすことを推奨しています。

 

Q:舌を上から押すエクササイズはなぜ10秒なのですか?

A:使い方動画で10秒と言っていますが、一つの目安であって特に理由はありません。

ご質問ありがとうございます。ストレッチオーラルによる押し合いトレーニングが、等張性か等尺性は舌筋の特性上、判断が難しいところです。当協会(OCA)でも、そこは判断しておりません。高齢者で舌運動がほとんどない方に行うのは、等尺性運動に近いかもしれません。当トレーニングは、アスリート等の舌の過緊張や、左右差、前後差などの解消を狙って、体幹回旋困難回避の意味合いも含めております。当協会では、舌を体幹筋の抹消部分ととらえ、その過緊張が体幹筋の緊張等に変化を及ぼすと考えております。10秒という秒数に関して、特段の理由はなく、一つの目安として提示しているにすぎません。

 

Q:清掃、保管方法は?

A:水洗いして、ヘッド部を上にして保管してください。

清掃のために、特に歯磨剤の使用等は必要ありません。また材質の特性上、熱湯をかけると変性する可能性があります。雑菌の繁殖の観点で考えると、ヘッド部分を上にして、ヘッドがより乾燥しやすいように保管したほうがよいでしょう。

 

(美容効果)

Q:なぜ、口の中のエクササイズでシミ、顔イボがうすくなるのですか?

A:口の中には皮膚がないからです。

顔の表面から圧をかけても、皮膚があるため筋肉にうまく圧がかなりません。また、それでも筋肉に圧をかけようと思うと、かなりのスキルと力が必要です。口の中は、皮膚がなく、粘膜の次に筋肉があります。非常に優しい力で簡単に筋肉に圧がかかります。年齢を重ねてからできた、シミや顔イボは筋肉の血行不良が原因です。口の中らだと容易に筋肉に圧をかけられ、圧がかかった筋肉のポンプ(筋肉ポンプ)が動き出し、血行不良が解消されます。

​筋収縮

​筋弛緩

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Q:ホクロはうすくなりますか?

A:うすくなりません。

ホクロの原因は血行不良ではありません。よって、ストレッチオーラルによってうすくなることはありません。

 

Q:顔のどのあたりまで効果が期待できますか?

A:頬骨から下の部分です。

頬骨周りに、咀嚼筋(咬筋、側頭筋、外側翼突筋、内側翼突筋)が集中しています。頬骨より下顔面にできるシミや顔イボは咀嚼筋の血行不良によるものが多く、ストレッチオーラルで咀嚼筋の筋肉ポンプが活性化するので効果が期待できます。また、人によっては、眼の位置が上がることがあります。これは、頬筋が緊張して眼輪筋が下がっている場合、頬筋が柔軟性を取り戻し眼輪筋が本来あるべき位置に戻るからです。

 

Q:ほうれい線は目立たなくなるのでしょうか?

A:1~2週間の継続使用で薄くなる方が多いようです。

ほうれい線が目立つ原因は、表情筋の血行不良です。口の中からストレッチオーラルで表情筋をストレッチすることで、筋肉ポンプが動き出し、ほうれい線の改善につながります。まれにその場でほうれい線が薄くなる方もいらっしゃいますが、多くの場合、1~2週間の継続使用により徐々に目立たなくなります。

 

Q:口角アップの継続期間は?

A:個人差が非常に大きいです。

かみしめ癖があり、比較的お若い方(10~20代)の方は1回のエクササイズで、1~2週間口角アップを維持される方もいます。多くは、数日で目で見える効果は消失します。毎日の継続使用をおすすめします。

 

Q:効果が出やすいタイプは?

A:かみしめ癖のある方です。

ストレッチオーラルは、使わなくなった表情筋、習癖で緊張をしている咀嚼筋に筋肉ポンプを復活させます。特にかみしめ癖がある方は、咀嚼筋が緊張し、口の中のボリュームが狭くなっています。即座に口の中のボリュームが広がる感じを実感していただくことができ、その延長線上に美容効果が大きく期待できます。

 

(歯科医院での応用)

Q:歯科医院ではどのような患者さんにお勧めしていますか?

A:TCH(かみしめ癖)がある方におすすめしています。

TCHによる天然歯や補綴物の破折。インプラントのスクリューの緩みなどがある方にはおすすめしています。また、メインテナンス時にTCHの兆候が見られた方におすすめしています。

兆候は、頬線と、舌についている歯の痕です。

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Q:顎関節症にも効果がありますか?

A:効果がある場合とない場合があります。

咀嚼筋の過緊張によっておこる顎関節症いわゆる生活習慣由来の顎関節症である、開口障害、顎関節痛には効果がある場合があります。外傷や大開口後の顎関節症に関しては専門医の診断を仰いでください。モデル医院(竹屋町森歯科クリニック 京都府舞鶴市)でのケースでは、8割程度の顎関節症の患者さんに何らかの改善(開口量増大、疼痛緩和)を確認しております。

 

Q:嚥下障害の方にお勧めできますか?

A:口腔ケアができている場合はお勧めしてください。

ストレッチオーラルによって刺激され出てくる唾液は漿液性でサラサラ唾液です。喉頭部にながれると嚥下を誘発してくれます。嚥下障害のあるかたこそストレッチオーラルによる刺激唾液分泌は有効です。ただし、口腔ケアができていることが条件です。

 

Q:滅菌ができないと聞きましたが、試し使いをしてもらう方法はありますか?

A:歯科用グローブをかぶせて使用可能です。

材質の特性上、オートクレーブ滅菌は不可です。歯科用グローブもしくは、歯科用指サック(歯科通販 量販店で500枚1000円程度で入手可)を使用していただき、お試しをしても、口内ボリュームが即座に広がる感じは体験していただけます。

 

Q:歯科助手が患者さんの口の中でエクササイズして、使用方法を説明してもよいのでしょうか?

A:問題ありません。

協会では念のため、弁護士に歯科助手が対面販売することのリーガルチェックを受けました。回答は以下の通りです。

医師法第17条等 規制対象外 
 平成17年7月26日 厚労省通知(医政発第0726005号)

重度の歯周病等がない場合の日常的な刷掃、清拭において、歯ブラシや綿棒又は巻き綿子などを用いて、歯、口腔粘膜、舌に付着している汚れを取り除き、清潔にすること

ストレッチオーラルはその形状や使い方からして、「歯ブラシでゴシゴシ」と大きく変わるわけではない

明確な見解があるわけではないが、行き過ぎがなければ「販売者が直接購入予定者の口の中で試し使いをする」は問題ない

 

Q:訪問診療で応用できますか?

A:ホームケア商品としておすすめしてください。

筋機能訓練にも応用できます。「口腔リハビリ」のオプションとして、ホームケア商品としておすすめしてください。

 

Q:口臭予防にはいつ使うのが良いですか?

A:起床直後の使用をおすすめします。

口臭の原因となる嫌気性菌は就寝中に爆発的に増殖します。起床直後は口内フローラが口臭原因菌に大きく傾いています。ストレッチオーラルの使用により、唾液分泌促進を促すことは口臭予防につながると考えます。

 

(その他)

Q:体幹と舌の関係についてOCAの考え方を教えてください

A:舌筋は体幹筋の活性化に関係している

まだまだデータが少なく推測の域を超えませんが、舌は発生学的に、体幹筋(頸直筋、横隔膜、腹直筋、骨盤底筋)とリンクしていて、舌筋の活性化が体幹筋の活性化につながるとの考え方があり、OCAはその考えを支持しています。また、「口蓋に呼吸のスイッチがある」と主張されている舌骨研究の権威の先生もいらっしゃり、OCAもストレッチオーラルの舌や口蓋へのアプローチへの経験上の効果から、その考えを支持しています。

よって、体幹筋を活性化するエクササイズと、ストレッチオーラルを使ったエクササイズは相乗効果を生むのではないかと考えております。

 

Q:ボイストレーニングにも有効ですか?

A:発声しやすくなるはずです。

口の中のボリュームが広がる。唾液分泌量が増える。舌の可動域が増える等により効果があると考えます。実際に、多くのボイストレーナーの方にご使用いただいています。

 

Q:いびきにも効果があると聞いたのですが・・

A:いびきが小さくなったとの声が多く寄せられています。

いびきの最大の原因が、舌根沈下による気道閉塞です。就寝前にストレッチオーラルを使用すると、咀嚼筋の過緊張状態から緩和され、ブラキシズムが起こりにくくなります。自然と安静空隙ができ、舌根沈下がおこりにくくなります。同様の理由で、就寝中の無呼吸状態が改善されたとの声も届いています。

 

Q:エステティックサロンで使用しても大丈夫でしょうか?

A:問題ありません

こちらも弁護士に確認いたしましたところ「医師法第17条等 規制対象外」「医療ではないので問題ない」との回答を得ております。

エステティックでの新しいオプションとしてご使用ください。

 

Q:よだれが多い方へも使えますか?

A:同時に口唇閉鎖機能改善が必要な場合があります。

介護の現場で「よだれが多いので減らしたい」と相談を受けることがあります。よだれが多いイコール唾液分泌量が多いと思われがちですが、口唇閉鎖機能の衰えによりよだれがでていることがほとんどです。フレイル予防や口腔リハビリのためにストレッチオーラル使用は有効です。誤嚥性肺炎を心配する声も聞こえますが、出たばかりの唾液は無菌状態です。出た唾液をすぐに誤嚥したからといってすぐに誤嚥性肺炎になることはありません。口腔ケアがしっかりできていれば使用しても問題ありません。

 

Q:舌小帯が突っ張って舌が上に上がらないのですが有効ですか?

A:まずは歯科医院に受診してください

舌小帯が癒着もしくは膠着を起こしている場合は、舌へのアプローチが有効ではない場合もあります。明らかに、舌小帯癒着がある場合は、口腔外科にて小帯切除術をおすすめします。目安は、舌を上にあげた時ハートマークのように、舌尖の真ん中が上がらない場合ですが、なかなか自己判断は難しいので、歯科医院を受診して診断していただくことをおすすめします。

 

Q:使用禁忌はどのような場合ですか?

A:口腔外科領域手術直後 美容整形手術直後 口腔ケアができていない寝たきり高齢者

各手術を受けられた直後の方は、手術後の傷の治癒を阻害する可能性がございますので、担当医に相談してください。また劣悪な口腔内環境での使用は、誤嚥性肺炎を誘発する可能性がございます。

 

Q:ストレッチオーラルを使った市民セミナーをすることは可能ですか?

A:協会にご相談ください。

ストレッチオーラルを使用したセミナー開催ライセンスはOCAにあります。OCAが許可したセミナー以外での使用は認められません。しかし、状況によっては使用の許可をお出しする場合もございます。不明な場合は協会にご相談ください。

 

【文責 歯科医師 森昭】

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